タッチ位置を認識するためにカメラを使用しているのが特徴のタッチパネル方式です。
部品構成が簡素なため、大型が容易で100インチを超えるような大型用途で多く使用されています。

赤外線方式と同様にタッチ認識には赤外線を使用しているため光学式として同じ分類になることも多く、そのため赤外線方式と比較されることが多いです。
赤外線方式に比べると2点以上のマルチタッチが難しい、タッチエリア端部の精度が劣る、外乱光に弱いといった欠点がありますが、
機構的に簡素で大型化しやすいために100インチを超えるような超大型用途では赤外線方式よりも多く使用されています。

タッチパネル構造としては、赤外線発光LEDと赤外線カメラをセットにしたユニットをパネル上部辺の左右に設置し、
残り3辺には再帰反射テープを配置します。
画面を指などでタッチすると、本来は再帰反射テープから反射される赤外線光が遮断されるために影が出来ます。
その影を2台の赤外線カメラが捉え、三角測量の技術によってタッチ位置が算出されます。

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