スマートフォンやタブレット製品に搭載されているタッチパネル方式で、いま最も使用されている方式です。

かつて静電容量方式としては“表面型静電容量方式”と呼ばれる方式が主流でしたが、”投影型静電容量方式“が登場した後は減少傾向にあり、
現在では静電容量方式と言えばほぼ“投影型静電容量方式”を指すようになりました。

10点以上のマルチタッチと軽い操作感を他の方式にさきがけて実現させ、
なおかつフルフラットな筐体設計が可能という利点を生かしていち早くスマートフォンやタブレット製品に使用された結果、
現在最も広く利用されるタッチパネル方式となりました。

タッチパネルの構造は特定のパターンを並べた2層の透明電極を絶縁層を介して重ね合わせて出来ています。
そこへ指などが近づくと複数個所の静電容量が変化、その変化量からタッチ位置を算出します。

タッチパネルの構造図

また、タッチ位置検出のためのセンサーによるスキャンの方法には「自己容量方式」と「相互容量方式」があります。
その違いについては以下のアニメーションにて説明します。

マルチタッチ、軽い操作感、フルフラット形状可といった長所の多いタッチパネル方式ではありますが、
電磁ノイズ(浮遊ノイズ、電源ノイズ等)による影響を受けやすいという短所があります。
近年は様々なアプローチにより改善が進んでいますが、きわめて高い信頼性が求められる用途には未だ不向きとされる事があります。

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