タッチパネルエリアには一切の加工は不要でガラスの透明度が100%生かされるために、
タッチパネルによる表示映像画面の劣化がほとんど発生しないという特徴を持ちます。
また表面が傷つけられてもタッチ機能には影響しないという極めて高い耐久性を持ち、
さらに、センサー部分には機械部品が無いため、故障が極めて少ないことが大きな特徴です。

タッチパネルの構造としてはガラスの長辺と短辺にそれぞれ振動発振子と振動受信子を設置し、その延長線上にアレイと呼ばれるつい立てを設置します。
振動発振子から出た振動はガラスの表面を直線状に進みますが、つい立て形状のアレイによって90°方向に曲げられタッチエリア前面に広がり、
さらにその先に設置されたアレイによって振動受信子にもどります。
指などでタッチエリアがタッチされるとその場所の振動は吸収され、振動受信に戻りません。
その振動が途切れる時間の計測を長辺短辺で行うことでタッチ位置が算出されます。

現在主流である投影型静電容量方式に比べて、軽いタッチでの反応が難しい点やマルチタッチは最大2点、
さらに雨などの液体に強く反応するため屋外用途には不向きといった点で見劣りするため最近はその採用事例は減少傾向にあります。
しかしながら高い耐久性と故障が極めて少ないという長所が好まれ、タッチパネルの交換が難しい用途や、
激しいタッチ操作が想定されるアーケードゲーム機など今も根強い需要があります。

矢印